ソラマメブログ

2012年01月28日

どうしても譲れない低線量被曝の危険! 

どうしても譲れない低線量被曝の危険! 


  あいかわらず、疫学的に証明されていないという理由でもって、100ミリシーベルト以下は危険でないという思想を喧伝しているようだ。
  実は、チェルノブイリでも小児甲状腺癌が放射能被曝と関連付けられるのに20年もかかっています。放射性ヨウ素がたまたま、甲状腺に集まる性質があったため、小児がかかる甲状腺癌が10万人に一人あるかないかだったのが、チェルノブイリ事故後100倍から130倍になって現れて20年かかってやっと証明されました。
  一方、セシウムは、ある臓器に集中して集まることなく、あらゆる臓器に分散して蓄積します。そのためあらゆるところで被曝による被害を与えることになります。また血管などの循環器系にも被害を与えます。それに、セシウムがすぐ尿に溶け込んで体外に排出されやすいといってもたとえば10年間膀胱の上を通り過ぎれば膀胱上皮が前がん状態になりやすくなります。弱い刺激でも繰り返されればよくはないのです。
  したがって、20年後あらゆる癌、心臓病、脳梗塞その他症状があらわれても、放射線によるものだと関連付けられることなく処理されることでしょう。遺伝子レベルでもって解明することができるまで証明されることはないでしょう。
  福島で特に大丈夫だと言っているのは、そこで生活しなければならない人のことを考えてということのように見受けられますが、被害にあいやすいのが低年齢層であることを考えると、その危険性を十分に教えるべきだと思います。
  外部被曝だけを考えた場合、年間1ミリシーベルト浴びると1万人に1人癌死します。以前は0.5人と言っていましたが、ICRPが2倍せずにそのままにしていたのをNHKの取材で認めていました。内部被曝まで考えると癌以外の心臓病その他の死亡も入れて1万人あたり4~5人は放射能によって死亡すると考えられます。年間10ミリシーベルト浴びると1000人あたり4~5人になります。強引に放射能とは関係ないと言い切ればごまかされる人数かもしれません。しかし、その中に含まれる可能性があるわけで、見過ごすわけには行きません。
  わたしは、東京電力福島第一原発から250キロ以上離れているところに住んでいるので、当初はまったく問題ないと考えていたのですが、今では被爆者だと思っています。これから一生、放射能の恐怖とともに生きていかなければいけないと思っています。勿論極端に恐れることはないのですが、国の放射能に対する甘い基準でもって無駄な被曝をしないように気をつけるつもりです。ひとつは放射能を含んだガレキを全国に拡散させていること。十分に焼却炉からでる放射能を防いでいるとはとても思えません。それと食品に含まれる放射能。こんなひどい食品をだれも海外の人が買ってくれるはずがありません。おそらく国は具体的な被害の出る10年後以降に対策を取る事でしょう。それでは遅いのです。それで、繰り返し低線量被曝に気をつけろということを、このブログで述べているのです。
  チェルノブイリ事故後、5年経ってIAEAが現地に入って調査して、分厚い報告書を出しました。それによると現在放射線による被害はまったく見られないし、今後も放射線による被害の出ることはないでしょうと結論付けました。そのときの事務局長は日本人でした。そして、現在、ベラルーシやウクライナでは全く健康に生まれる子供は20パーセント以下しかいない状態です。WHOの報告もIAEAの許可なしには発表できない状態です。原子力を使うことで発生する被害の真実を伝えると、とても原子力を推進することができないという理由でもって、いままであらゆる報告が握りつぶされてきました。湾岸戦争のときの劣化ウラン弾による被曝からとてつもなく大量の奇形児が生まれたのも隠されてきました。
  すくなくとも、チェルノブイリの教訓があるのだから、少しでも知って危険を回避して欲しいと思うのです。少なくとも年間5ミリ以上浴びるところから子供を逃がしてあげましょう。







同じカテゴリー(原発事故・放射能)の記事
 或るジャーナリストの死 (2012-06-17 21:30)
 或る日の献立w  (2012-06-11 20:12)
 哀しい話 (2012-04-11 19:51)
 日本のマスコミは信じられない (2012-03-20 17:32)
 児玉龍彦さんの魂の叫び (2012-03-07 03:09)
 自分で調べて判断するしかない時代><  (2012-03-03 03:02)
この記事へのコメント
放射線について考えるのはもちろん重要だけど
東京だと癌になる前にM9クラスの地震が高い確率で起きるっていうから
そっちを先に考えた方がいいんじゃないかなぁ
Posted by 通りすがり at 2012年01月28日 04:13
ネコネコさんのおっしゃる通り^^
わたしたちの安全は自分自身で守るしかありません。
半世紀以上に及ぶ公害病や血液製剤の問題や、国は利権を重んじて、国民の健康を守るどころかその邪魔をするばかり。
その遅れのせいでどれだけ犠牲者が増えてしまったことでしょう。

悪いというデータがないのではなくて、データそのものがないのです。
データがないから危険とはいえない、というのは、データがないから危険ともいえる、と同じですね。
未知のものにはできるだけ用心するのが、人類がここまで生きてこられた能力です。

さて、関東で地震がおきる確率の発表ですが、その背景について興味深いお話を伺いました。要は、何も予測していない、という結論になるそうです。詳しくはインワールドで^^
Posted by mizuki at 2012年01月29日 01:38
mizuki さんコメントありがとー^^ 

勇気百倍だぉ^^ 

政府やマスコミの言うことが信じられなくなった今、
信じられるのは、武田邦彦さんと小出裕章さんと
そして mizuki さんだけだぉ^^ 
Posted by ねこねこ at 2012年01月31日 20:29
「首都地震4年以内に70%の確率」の背景と顛末が報道されましたね^^
やはり根拠のある予想でも、新しい説でもなかったのです。
肝心なのは、どうしてこのタイミングでマスコミで発表されたのか、です。
マスコミがこの予想について記事にすると、放射能を危惧するブログや掲示板にはなぜか、そんなことより地震のほうが心配というコメントが一斉に付けられています。大きな地震が起これば他の原発についてももっと心配するべきなのに不自然ですよね。
この予想と書き込みはセットになっているようです。
本当にいろいろなものが信じられなくなりますね^^;
Posted by mizukimizuki at 2012年02月10日 06:57
そだね。

2号機の温度があがっている、ってことよりも、現実には放射能汚染がすごく深刻になっているってことのほうが重要だしね。

本文で書くべきことを、もっかいここで書くね^^ 

現実問題として大事なことは、
まず、チェルノブイリでさえ強制避難区域としてた汚染地域と同程度のところに
住民を戻そうとしていることです。
そこに、戻れば、少なくとも子供たちの平均余命が10年以上縮まることや、
大人たちにもなんらかの障害が起こることが、ベラルーシやウクライナの例で
証明されていること。

そして、首都圏の大多数の人がすごい放射能の汚染地帯に住んでいるということです。
新聞、テレビ、ラジオで、ほとんど触れられることがないので、
なんとなく気にもとめずに、みんな過ごしてしまっています。

現実に食している食べ物にどれくらいセシウムが含まれているのかを公表すべきです。
政府の責任逃れでもって、住民にすごい被曝をさせていることを
うやむやにしようとしていることをマスコミは訴えるべきです。

ま、えらい先生たちが、100ミリシーベルトまでは全く問題ないとか言っている
時点で、この国は終っています。
Posted by ねこねこ at 2012年02月10日 19:52
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。